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魚はなぜ水の中で生きられるのか?(呼吸できるのか?)

私達は水の中では息ができず、死んでしまいます。

呼吸しようとしても水を飲んでしまうだけです。

しかし、魚は水の中で口・鰓(えら)をパクパクさせて水の中で呼吸が

できています。なぜ魚は水の中で呼吸できるのでしょうか?

人間・魚の呼吸の仕方

私達は口や鼻から空気を肺に吸い込んで血液中のヘモグロビンと酸素が結合

して酸素を心臓へ運びそこから全身に酸素を運びます。

では、魚の場合はどううでしょうか?

魚は口から取り込んだ水を鰓(えら)から出して呼吸しています。

実は水の中にも酸素はあって15℃で7ml/l25℃で5.8ml/l くらい

溶けています。(ちなみに空気中は209ml/l くらい溶けています。)

空気中よりずいぶん少ないです。(20分の1以下)

鰓(えら)の中には二次鰓弁というところに無数の毛細血管があります。

水に溶けた酸素は鰓(えら)の毛細血管内のヘモグロビンと結合して

全身に運ばれます。これが魚の呼吸の仕組みです。

人が水の中で生きられない理由

上記で述べられているように、人には口⇒鰓(えら)というように

水の酸素を取り込んで水だけ排出するという組織がありませんので、

人は水の中で生きられません。(呼吸できません。)

このコラムでの豆知識

@ヘモグロビンは酸素の多いところでは酸素と結合しやすく

酸素の少ないところでは離れやすい性質を持っています。

つまり、肺や鰓(えら)の周りは酸素が多いから酸素と結合して

その他の部分では酸素が少ないから酸素が離れていく仕組みです。

Aよく水槽等で魚を飼っていて魚が水面に出て

パクパクしている姿を見た事があると思いますが、あれは

水槽内の酸素が少なくなったので、少しでも酸素が溶けている

水面に出て呼吸しようとしている姿です。

このように魚が苦しんでいる時は、エアーボンベを買ってあげて下さい。

B大きい魚やたくさん泳ぐ魚ほど、たくさんの酸素が

必要となる為、鰓(えら)は大きくなります。
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